■ 誕生 |
はるか昔…この世という存在すら無い、ただ混沌だけが支配する世界に、一つの命が生まれました。命
と呼ぶにはあまりにも小さすぎるかもしれません。小さくも力強く鼓動を続けるそれは、何千年、何万
年…いえ、時間という概念すら存在しないその世界では、あっというまだったのかもしれせん。その鼓
動は力強く生き…やがて闇を照らす、たった一つ小さなの光となります。その光が、この世の創造主で
す。 創造主は、混沌が支配するその世界に、まばゆく光る楽園を創ります。そして、たった一人だった自分 に二人の友を与えます。長く辛く寂しい時を経て、二人の友を得た瞬間…そこに時間という概念が生ま れました。3人は、楽園で辛苦を共にしながら、仲良く暮らして居ましたが、やがてその仲に亀裂が生 じます。長い時間をかけ、3人の中に、自我が芽生えると、創造主と友の一人が仲良くなり、もう一人 はそれを妬み、恨み…やがてその感情は怒りへと変わり…一人楽園を抜け出し、混沌の世界に自らの闇 の世界を創造します。後に、魔界と呼ばれる世界です。 創造主は、悲しみにくれ…自らの命と引き換えに、楽園とは別の、もう1つの世界とそこに命を創造し ます。それがこの世、、地球です。そして、自らの命の去り際、一人残った友に、二つの花が咲いた植 物を渡します。創造主の命が散るとき、3人で静かに暮らしたかったという思いが、「欲望」という力 となり、地球の生命に降り注ぎました。 またたった一人残された友は、その孤独に耐え切れず…楽園を中心に、天界を作ります。神の誕生です。 一方、闇の世界に身を置いた一人は、闇の世界の…魔界の神となり、天界の神への復讐のため、自らの 力を削り、魔族を創造します。 天界の神は、魔界の神の復讐に備え、天使を創造しました。しかし、天使を創造するたびに、その力を 削られ…神としての力が出せなくなってしまうため、主から受け取った花の力を借り、性別の無い双子 の天使を授かるようにし、その内の一人を自らの後継者となるようにしました。こうして神は代々、選 ばれた双子の天使に継承されるようになりました。 魔界の神も、魔族を創造するたびにその力を削っていきました。しかし、主が作り出した世界の生命が 持つ欲望という「力」を吸収することで、削られた力が回復することに気づいたのです。魔界の神は、 魔族を次々と創造し、魔界創世期より今日まで、その力を保っています。 |
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■ 魔族 |
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■ 神族 |
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■ 人間界 |
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